もう一度 君に会えたら
終業式まであと1週間に迫ったこの日、瑶と連絡が取れなくなっていた。
教室では目前に迫った夏休みをどう過ごそうかとそれぞれが群れとなり、雑誌の特集記事やバイトの求人誌をめくっている。
俺は、亮と理衣の三人で海へ行く計画を練っていた。
山に囲まれて生活してると海が恋しくなるもので。
会話の途中、夏の暑さに耐えかねて自慢の巻き髪を頭のてっぺんでグルグルにまとめた理衣に瑶の話をふった。
「話し変わるけどー瑶、今日どうしてる?」
「瑶?今日は午後から出るって話してたけど」
聞いてなかったの、と不思議そうな顔で俺を見上げる。
サボり?
そんな訳ないか。
「電話もメールもないのー?」
「どっちのバックもないから理衣に聞いてんの」
「そう、それはちょっと・・心配だね」
そう言うと眉間にシワを寄せて考え込んだ。
心配?
あぁ、そう言われると心配かも。
何で出ないんだ?
教室では目前に迫った夏休みをどう過ごそうかとそれぞれが群れとなり、雑誌の特集記事やバイトの求人誌をめくっている。
俺は、亮と理衣の三人で海へ行く計画を練っていた。
山に囲まれて生活してると海が恋しくなるもので。
会話の途中、夏の暑さに耐えかねて自慢の巻き髪を頭のてっぺんでグルグルにまとめた理衣に瑶の話をふった。
「話し変わるけどー瑶、今日どうしてる?」
「瑶?今日は午後から出るって話してたけど」
聞いてなかったの、と不思議そうな顔で俺を見上げる。
サボり?
そんな訳ないか。
「電話もメールもないのー?」
「どっちのバックもないから理衣に聞いてんの」
「そう、それはちょっと・・心配だね」
そう言うと眉間にシワを寄せて考え込んだ。
心配?
あぁ、そう言われると心配かも。
何で出ないんだ?