Secret Cats

「は?それだけ?」



「そう。それだけ。夕飯食べながら話してたら意外と話盛り上がってさー、日跨いじまったんだよなー」



「へー…」





気の抜けたような、疲れたような、そんな声が聞こえた



だから重大じゃないって言ったのに


何か罪悪感があるのは気のせいか?



翼にはかなり迷惑かけちまったしな…





「翼ごめんな?」



「何謝ってんだよ」



「だって、たかがあたしの寝坊ごときにわざわざ気使わしちゃったしさ。かなり心配してくれたのにな…」



「いや、別にいいけどさ。なんたって俺は凛のボディーガードですから」


「ありがとう。翼のそーゆーとこ、あたしは好きだよ」





ほんと翼はいいやつだ



あたしのボディーガードとか勿体なさすぎる


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