Secret Cats
「付き合ってやるかわりで何だけど、一応俺は凛のボディーガードってゆー肩書きがあるわけ」
「あぁ…まあな」
「肩書き通りボディーガードはする。けど俺は俺自身も守んなきゃいけねーからそううまくいくとも思えねーわけ」
「あのさ、前から思ってたんだけど…黒猫ってそんなに狙われてんのか?」
「狙われてる…か……狙われてないって言ったら嘘になっちまうんだ。いつ他の族が動くかも知らねーし」
そうだったんだ
翼も瀬菜もリュウも彩牙も湊も
みんな“狙われてるかもしれない”ってゆー危険と隣り合わせの生活してるのか…
なんか今更になって突っ込んじゃいけねーことに首突っ込んだって気になってきたな
「俺らはそーゆーのが当たり前って世界で生きてんだ。だから聞いたんだよ。後悔してないかって」
「……」
「今の話聞いてちょっとでも後悔したんなら俺らと連むのはやめた方がいい」
「は?」