Secret Cats
「迷惑…かけてすみません。あたし、帰ります」
止まらない涙を必死に拭いながら中城さんの方に背を向ける
「送るよ」
え
「その状態で独りにさせるのは危ないから」
優しすぎる
これ以上優しくすんなよ
また
止まり始めた涙がまた流れてきちまったじゃん
「家どこ?」
「こっから…歩いて20分」
「行こっか」
あたしは小さく頷き、中城さんと一緒にゆっくり歩きだした
結局あたしは中城さんに家の近くの公園まで送ってもらった