白衣の王子様





押さえられたんだ




もう逃げられない




「はいっ。じゃあ手をグーで握っててね。」




「いった~~~~」




握った直後にチクッと痛みがはしった




「あ~ごめんごめんあとちょっとだけ」




「やだ~~イタいよ。早く早く。」




「はいっ。終わったよ。ごめんね?痛くして。」




「も~最悪」




「じゃあ今日はちょっと外に出てみようか?最近いい子にしてたご褒美に」




「ご褒美って子供じゃないもん」




「じゃあ行かない?」




「………いく」




「クスッ。じゃああと1時間したら迎えにくるから準備してまっててね」




「わかった」




それから先生たちは病室をあとにした





< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop