白衣の王子様
「美咲さ~ん。診察しますよ。」
「…」
「気分はどう?」
「…最悪」
「そっかぁ。とりあえず胸の音聞かせてね」
私はパジャマのボタンをさずした
恥ずかしいんだけど
「はい!いいよ」
めちゃくちゃ急いでボタンをしめた(笑)
「じゃあ次は採血ね。」
「えっ?」
伊藤先生は看護師さんになにかを言っている
採血?マジで?
ムリなんだけど
だいっ嫌いだよ(>_<)
「じゃあ腕だして」
私はださなかった
「もしかして嫌い?」
黙って頷いた
「そっかぁ。今日やったらしばらくはやらないからちょっとだけ我慢出来ないかな?」
「…ムリです。ホントに嫌いなんです」
「ちょっとだけだから。ねっ。」