空の大きさ



何が言いたいのかがよく分からなかった俺は健吾を見たら、健吾は嬉しそうな顔で俺を見ていた。



「お前って愛想いいし、人当たりもいいんだけど、どこか冷めてたんだよな」



他人の口から自分がどんなヤツなのかを聞くのって不思議な感じがする。



「俺って冷めてんのか」



吃驚はしない。


堀内にも似たような事言われたしな。



「冷たいとか無表情とかじゃなくて、ただどこか客観的なとこがあるんだよ」



別に悪い事じゃなくて、と続ける健吾。



「でも最近は本当に嬉しそうな顔をよくする」



それはやっぱり、



「堀内のおかげ?」



真っ直ぐな目で俺を見つめる健吾。



...男に見つめられても嬉しくないけど。




< 128 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop