空の大きさ
「うん、多分」
いや、多分っていうか、
「絶対だろ」
健吾に言われてしまった。
「俺は......堀内が好きだ」
言ってしまった。
自分の顔に熱がこもるのが分かる。
「いいんじゃね?堀内。お前にそういう顔をさせるのも堀内だけだろ」
そう言う健吾に救われた気がした。
「初めて、自分から好きになったんだ」
男同士で恋バナもどうかと思ってしまうけど、今はこの気持ちを誰かに伝えたかった。
「だから昨日の先輩達に限らず、誰かに堀内が無表情って言われるのが嫌なんだよ」
これが本心だった。