空の大きさ



昼休みも終わって午後の授業も終わり。


やっぱりやってくるのは放課後。


昨日あんな態度を取ったばかりに矢野先輩と平田先輩に顔をあわせづらい。



ハアと、知らない間にため息が出てたらしく


「桐島、幸せ逃げちゃうよ?」


首を傾げながら堀内が俺を見つめてくる。


「はは、大丈夫だって」


そんな堀内を見ると自然と笑顔になれる。



癒される。



「そう?あんまり無理しちゃ駄目だよ」


青空ー!


と遠くから蒼井が呼ぶのが聞こえる。



「あ、愛美が呼んでるから行くね」


「おう、じゃあ、また明日」


「うん、バイバイ!明日ね」



返事が返ってくる事がくすぐったいけど、単純に嬉しい。



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