空の大きさ


「だから、昨日のお前には正直びっくりしたよ」


「...ですよね」


やっぱり謝らないと駄目なのか?



「いや、別に悪いとかじゃなくて、びっくりしただけだから」


そう言われたらちょっと安心する。


そして先輩はそのまま続けた。



「でも、俺はそれでいいと思う」



先輩が何を言いたいのか分からなくて、俺は黙ったまま続きを待った。




「お前は前から人の観察とか得意だっただろ?...でもそこから、発展しなかったんだよ。お前は自分ではそういうのは出さないヤツだから、人の行動で理解できない部分とかあったんじゃねーか?」



先輩に言われた事は図星だった。



人の観察とか、そういうことは好きだからいつもしてた。



...でもそれで理解できない行動も結構多くて。





< 136 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop