空の大きさ


そんな考えが顔に出てたみたいで、



「なんでって思ってる?」


「あ、ハイ...」



図星でそう答えるしかない。


「だって俺、桐島と多笠木には期待してるんだから、来年のこと」


それは先輩たちがいなくなってからの事....なんだと思う。



「まあ、部活以外のことは別としても、ね」



せっかく嬉しかったのに、ここにきてグサっとくる一言。



「野球に関しては俺はお前に絶大な信用あるから。早く腕治してね」



にっこりと、若干聞き逃せないような事を言われた気がしないでもないけど、でも素直に嬉しかった。



「はい!ありがとうございます」



元気に答えると、クスっと先輩に笑われた。



「桐島は素直でいいね」


だから、と言葉を続ける先輩。





「青空も桐島が気に入ったのかな?」







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