空の大きさ



ここから見えるものはいいな、なんて一人で思っていたら



「きーりーしーま」



なんて声が聞こえて来て目の前が真っ暗になった。


続いて聞こえて来たのは



「だーれだ」



と、小学生の様なことをしてくる堀内の声だった。


この年でこれはないんじゃねーの?


心の中で一人苦笑いする俺だったけど、可愛いからいいから、なんて思ってしまったのも事実。




「堀内、どうしたんだ?」




俺に何か用があるのか思ってそう聞いたら、




「別に、だって桐島が嬉しそうな顔してるから」






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