空の大きさ
「でも桐島腕治ったらまた部活忙しいんじゃない?本当にお礼なんていいよ?」
首を傾げながら聞いてくる堀内を目にして微笑む俺は
「うん、だから明日か明後日ならまだ大丈夫なんだけど、堀内は忙しいかな?」
「両方空いてるよー。あ、やっぱ違う!明日は愛美と買い物行く約束してたんだ!...明後日なら空いてるよ?」
「じゃあ明後日、遊びに行こう。どっか行きたいとこある?」
「行きたいとこ?.....んー、今分かんないかも。明日連絡してもいい?」
「分かった。じゃあ.....」
と、ここで俺は重大なことに気がついた。
堀内の連絡先知らねー!
なんか、本当に今更な気がして仕方がないけど、知らないのであれば知る必要がある。
「あ、あのさ。連絡先、教えてくれる?」
「あ、そういえば知らないっけ?」
堀内もそうだっけ、と吃驚していた。