空の大きさ
ーあれから30分後
やっと姉ちゃんが用意できたらしく、俺もちょうど昼飯を食べ終えた頃に俺たちは町へと向かった。
...途中姉ちゃんの新しい彼氏のノロけと愚痴を聴きながら。
色んな店を回っていつの間にか俺の両腕には抱えきれないほどの袋があった。
もちろん、条件通り俺の服も見てもらった。
「いやー、あんたと買い物くると楽しいわ」
姉ちゃんは満足そうに言う。
「楽しい、ってか楽なんだろ。荷物持たなくていいから」
「あ、バレた?」
バレバレだっつーの。
「そのかわり服みてあげたでしょ」
まあ確かにそうなんだけど。
「...仕方ない。あたしもここまで買うつもりはなかったから、特別にご飯も奢ってあげるわよ」
「マジで?やったー!」
めずらしく太っ腹な俺の姉ちゃん。
これを逃すと次は...ないだろうな。