空の大きさ


俺たちはそのまま近くのファミレスに入った。


奢ってくれる、というのをいいことに俺は食べたいものを頼みまくった。


「...あんたね、奢るとは言ったけど限度ってもんがあるでしょ」


冷ややかに俺を見る姉ちゃん。


「自分の弟が運動部員ってことを忘れた?」


日頃野球をやっている俺は食欲は半端ない。


「まだ食えるよ」


呆れた姉ちゃんはそれ以降俺の食欲については何も言わなかった。



.....相変わらず惚気られたけど。




俺はそれを聞き流していた。



すると、いきなりズボンが震えた。


いや、もっと詳しく言うとズボンのポケットが。



今日一日中携帯を気にしていた俺は迷いなく食べていた手を止めてそれをポケットに持って行く。



携帯を開くと...




< 158 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop