空の大きさ


待ち焦がれていた名前がやっとそこにあった。



『堀内青空』



やっと俺の携帯に出た名前。



......ただ電話じゃなくてメールだったのが少し残念だけど。


でもここはメールが来た事自体が嬉しい。


...それが顔にも出ていたらしくて


「何、例の彼女?」


そう姉ちゃんに言われて姉ちゃんが目の前にいることを思い出した。



「そう」



顔を引き締めて短く答える。



その後もなんか言って来ていたけど、正直俺はそれどころじゃない。


慌ててメールを開くと、




『明日ね、キッズプレイスに行きたいんだけど...いいかな?』



...キッズプレイス?!




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