空の大きさ


...キザ?


キザなのか、俺は?


今のどこが?!



自問自答を繰り返す俺を横目に堀内は


「はあ、無自覚だから困るんだよねー...」


と呟いたのを俺は知らなかった........




そんなこんなでいつの間にか弁当を綺麗に食べた頃には既に午後2時だった。




「もう2時か」

「あ、本当だ、楽しいと時間経つの早いね」


その一言に俺は一瞬言葉を失った。



...こういう事をポロッと零す堀内は自分のことを天然って思ってねーんだろうな。


無意識にするから怖い。



おかげで真っ赤になる俺はふいっと顔を背ける。



「どうしたの?」



俺が急に黙りこんだ事を不思議に思ったのかまた首を傾げて俺の顔を覗き込むこの子は俺の気持ちを知らない。



もう本当に...



「もう、本当やだ、お前」


俺は頭をがしがしかきながらそう言い放つ。


急にそう言われて若干傷ついた顔をする、堀内。



でもそんなのお構いなしに言葉を続ける。



「可愛い過ぎ」



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