空の大きさ
なんとも言えないようなふわふわ感を覚えて、俺は慌てて外を見た。
今までこんな気分になったことは一度もない。
そんな気持ちを持て余しながらちらっと堀内を見ると既に授業のノートを取っていた。
しばらく見ていると、堀内の染められていない黒髪が堀内の頭の動きに合わせて揺れていた。
よく見ていると俺のためのノートっぽかった。
そういえばさっきのノート、いきなり鈴木に言われたけど最初から取っていてくれてたのかな。
そう思って開いてみると、びっくり。
俺のためではなく、明らかにどうみても堀内用のノートだった。