空の大きさ
結局その日も勉強をするだけで一日が終わった。
それからもまたいつもと変わらない日々が続く。
受験も終わってあとは卒業式を待つ毎日。
今日も勇ちゃんと一緒に帰る。
「なんかあっという間だったね」
「学校、終わるね」
「早く、高校始まらないかな」
思わず本音を言ってしまった。
勇ちゃんに弱音は極力言わない様にしてきてたけど、
安心してポロっと出てしまった。
でもそんなあたしに対して勇ちゃんは微笑むだけ。
少し、寂しそうな辛そうな笑顔を見せるだけ。