空の大きさ


公園についてあたしの手を離す勇ちゃんはあたしの方を振り返る。



「あお、大事な話だからちゃんと聞いてほしい」



目が、真剣だった。








「俺、留学するんだ」








そう言われて、


ああ、あたしたちはここまでなんだ。


そう漠然と思った。




「うん」




ショックが隠しきれないあたしはそう答えるしかできない。




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