空の大きさ


いやいや、ちょっと待て。



まさか自分のノートをそのまま俺に渡すつもりか?



疑問に思って堀内に聞いてみる。



「堀内」


やっぱり返事はないけど顔だけこっちに向ける堀内。




「これってお前のノートだよな?」


コクっとうなずく。


「別に俺のために書いてくれたノートじゃないよな?」


コクっとまたうなずく。


「馬鹿」


馬鹿と言われて堀内の眉間に皺が寄った。



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