空の大きさ
「じゃあ、俺行くな」
「うん、じゃあね」
ここで送って行くって言わない勇ちゃんは、やっぱり優しい。
あたしが後もう少しここに1人で居たい事を分かってくれている。
「勇ちゃん、頑張ってね」
「あおも、頑張って」
ここからやっと別々の道を歩き始めるあたし達。
勇ちゃんが立って公園を出て行こうとする後ろ姿を見るあたし。
「勇ちゃん!」
どうしても言わないといけないことが一つだけ。
ここで言葉を間違えるわけにはいかない。