空の大きさ


「お前のを俺にくれると、お前はどうすんだよ」


「別にいらない」


「いやいやいや、俺こそいらねーよ」



あ、しまった



と思った時にはもう遅くて、


「あっそ」


それだけ言うと堀内はまた前を向く。


「ごめ、違くて、」


「別にいいよ」



完全に怒らせてしまったようだ。



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