空の大きさ
そう言った俺の顔は寂しそうに見えたのか堀内は手を握ってくれた。
ギュッと握られたてから伝わってくる堀内の体温に俺は思わずいつもみたいに空を見上げた。
「ずっと何も見えなかったんだ」
「なんで俺だけに空は色がなかったのか全然分からなくて」
姉ちゃんに言っても笑われるだけだったし、
健吾に言っても笑われなかったけど、でも俺の言いたい事は分からないみたいだった。
俺一人だけがこんな気持ちをずっと持っていて、
「世界に俺が1人だけの様で」
ひとりぼっちみたいで
「みんなといてもなんでか心から笑えたことがなかったような気がする」
散々語ってから急に不安になった。
分かってもらえなかったら、どうしよう。