空の大きさ


すると急に冷たかった俺の背中に温もりを感じた。




それが何か気付いて堀内の肩を掴んで俺から離した。




「堀内、俺を好きって言って」




必死な顔をしてたんだろうな。


堀内は俺の顔を見るとプッと笑って




「そんな必死にならなくても大丈夫だよ」


「必死にもなるよ、どうしても好きなんだから」




それから堀内は俺が見た中で一番穏やかな笑顔を見せてくれた。




「好きだよ」




俺にそう呟いてから堀内はそっと俺にキスをした。






< 245 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop