空の大きさ


堀内が俺の世界に入ってきてから俺の世界は変わった。



色の無かった世界が急に色づいた。



でも、彼女に好きだと言ってもらって俺はどうしようもないぐらい愛しさを覚える。



初めての感情に戸惑いを覚えるけど、



でもそれも堀内の事ならばいいか、とも思える。





「帰ろっか」



「うん」





自然と手を繋げる関係に嬉しさを噛み締める。





「学校行ったら健吾がうるさそうだなー」


健吾に堀内との事を言ったらギャーギャー騒ぐあいつの姿が思い浮かぶ。


「愛美が...」


堀内がボソッと呟いたその名に俺は恐怖を思い出す。


「やべ、俺殺されねーかな」




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