空の大きさ
歩きながらがくっと肩を落とした俺を見て
「大丈夫だよ、愛美はあたしが泣かなかったらいいっていつも言ってくれるもん」
笑顔でそう言ってくれる。
「俺は絶対に泣かさない!...って言いたいけど、そんな約束はできない」
そう言う俺に傷ついた顔をする。
「でも、泣かしても慰めるのはこれから先ずっと俺がいい」
「俺だけを頼ってほしい」
暗くても真っ赤な顔が見える。
俺はまた彼女の顔に自分のを近づけた。
これは病み付きになるな。
彼女の唇の柔らかさに溺れる。