空の大きさ



「でも泣かしたら本当に鬼になるんだろうな、蒼井は」


また歩き出して俺のつぶやきを聞く彼女はクスクス笑う。



「その時はあたしが守ってあげる」


「それは嫌だ」



即答。



「その時は2人して逃げよう」



屋上に。



そして空を見上げよう。




君のおかげで色づいた、綺麗な空を。














終わり。
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