空の大きさ
ー保健室



「お前馬鹿だろ」


「うるせー」


「ってか練習中でも余所見してたらボールぶつかんの分かるだろ」



あの音は打たれた球が俺の右腕にミラクルヒットした音だった。



そのあと同じ部員で普段も仲の良い多笠木健吾(たかさぎけんご)と一緒に保健室に来て手当をしてもらっていた。


俺は桐島空良(きりしまそら)


高校2年、野球部。

ポジションはキャッチャー。


特に何の変哲も無い普通の平凡などこにでもいるようなやつ。



< 3 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop