空の大きさ


「そうよね、じゃなきゃ多笠木と友達できないわよね」


蒼井が男子の輪の中で騒ぐ健吾を見てそう言った。


「まあ健吾はまた別だよ」


あいつは幼なじみみたいなもんだからな。



俺と蒼井がこんな会話をしている横で堀内は黙々と人形という名の固まりを作り続けていた。


それをしばらく見ていたけどそんな俺にも気付かずに一生懸命作っていた。


ここ2日で俺の堀内の印象が一気に変わった。


何故かそれがすごく嬉しい。


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