空の大きさ
ああ、でも。
俺も数日前までは先輩達の様な考えだった。
可愛いとか不思議までは思ってなかったかもしれないけど、無表情なやつだとは思っていた。
自分もみんなと一緒だったんだと思うと、寂しくなった。
自分がずるくて。
数日前までは俺もみんなと一緒だったのに今は当たり前の様に堀内にしゃべりかけていて。
都合が良すぎるだろ、俺は。
ずるすぎる。
やり場のない怒りをどこにぶつければいいのか分からなくて、俺は走った。
グランドから玄関までの距離を全力疾走した。