空の大きさ


靴を履き替えるべく、玄関でスピードを緩める。



ハァハァ



数日部活に出ないだけで全力疾走がつらい。


足は怪我がないのだからランニングぐらいできるかな。



そんな事を考えながら靴を履き替え終わると靴箱の向こうに人影が見える。



他にも部活はあるから別になんとも思わなくてそのまま通り過ぎようとしたら、


「桐島」


自分の名前が聞こえた。



振り返らずとも分かるその声は、



「堀内」



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