空の大きさ


「どうしたんだよ、こんな所で」


もう既に帰っていると思っていた。



「桐島待ってたんだ」



嬉しそうにそう言う堀内。


やっぱり可愛い。



「なんで?なんか用あった?」


「ううん」


ただ、一緒に帰ろうと思って。



そう言われて嫌と言う男はいないと思う。



「うん、一緒に帰ろう」


さっきまでの嫌な気持ちは全部吹き飛んでしまった。



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