イケメン医師の危ない検査!!



頬に冷たい雫が伝った。

その雫に気づいた先生。
唇を離し、驚いたように目を見開いて、あたしを見てる。


「えっごめん…」


どうしてあたしは泣いてるんだろう?
何を思って泣いたんだろう?
訳わかんないや。


「ごめん…」


そのごめんは、どのごめん?
からかってごめん?
キスしてごめん?


「泣くんだったら、もうしないから…。ごめん。」

「キスしないの?」

「うん。」

「やだ……」

「えっ?」


あれ?
あたし今変なこと言った。
やだってなんだ。

でも…キスやめてほしくない。

なんでって聞かれたら、答えれないけど。


「よく聞こえなかったんだけど…なんて?」


あぁ、聞こえてないのか。


「いや、なんでもない。」

「そっか。」


そういうと、先生はどこかへ行った。


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