龍王
冬吾くんは行けないらしくて2人で歩きながら屋上に向かった。
「ここだよ。」
ノックをし、失礼しますと勇樹が入ってった。
「お疲れさまです。
この子が美華です。」
4人のイケメンが座ってた。
「初めまして。」
黒髪の真面目そうなひとがニコッと笑う。
「はじめまして。
美華です」
「ふーん。いい女じゃん。」
ニヤニヤ笑う茶色に赤メッシュ。
睨んでくる赤髪。
そして金髪。
一番このひとが綺麗。
「なぁ?」
金髪の人がしゃべりだした。
「なんで屋上に来たがったんだ?」
じっと見てくる目。
すべて見透かされそう。
「…空。」
「あ?」
なにいってんだこいつって顔で見てくる。
「空が近いから。」
一つ呼吸をおいてからまた話す。
「空はどこまでも続いてる。
離れてても見上げれば同じ空。
それは生きてよーが死んでよーが空は一つ。
なにも変わらない。
パパがそうやっていつもいうんだ。
だから好きなの」