龍王
「KINGがなぁ…。」
「亮。」
「わかった。」
龍翔が亮さんのこと呼ぶだけでわかるんだ。
亮さんはパソコンをいじりはじめた。
「美華あいつらと同じ学校だったって遠くねぇか?」
「こことG市のあいだのM市の旭燐行ってたの。
お兄ちゃん達のこと知らないとこがよかったから」
「ふーん。」
昴は納得したようだった。
〜♪♪〜〜♪
「あ、千早だ。もしもし」
「もしもし。さっきは美華がいるとは思わなかった。」
苦笑いする千早。
「あたしもびっくりしたよ」
「さっき言えなかったけど俺たちのせいで…」
「学校のことは気にしないで。千早達のせいじゃないから」
「ほんと悪かった。」
「もうその話は終わりっ。佳奈は元気?」
「あぁ。美華から連絡こねぇって嘆いたぞ。」
「連絡しとく。今度また集まって話そ」
「あぁ。じゃあな。」
電話を切ると龍翔がちょっと不機嫌。
「どうしたの?」
「なんでもねぇ」
「クスクス。楽しそうに話してるし、集まるとかイヤだったんでしょ?」