龍王



「あたしね、龍王の初代の娘。
7代目、8代目の妹なの」

「えっ?初代の娘!?
しかも7代目、8代目の妹って…」

「2人とも初代の息子って知られてないもんね。

あたしがこの学校に来たのも龍王とつながってるって知らないとこがよかったの。
中学のときいじめひどかったから。」

「そっか…」

「別に龍王のみんなが嫌いなわけじゃないの。
むしろ大好きだから、だからこそ心配かけたくなくてこの学校を選んだけど…退学だね」

美華はすごいと思った。
こんなときでも、笑顔で話すから。

それからすぐ美華は学校退学になった。


千早 SIDE 終わり
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