龍王



みんなで喋ってると時間になり、龍翔に送ってもらう。

「パパかえってきてるみたいだから大志くんのこと聞こうよ」

「あぁ。おじゃまします」

リビングに入るとパパが煙草吸っていた。

「ねぇ、パパ大志くんが龍翔のお父さんって知ってたの?」

「会ったのか。」

「はい。親父が初代幹部って本当ですか?」

「あぁ。あいつはやんちゃだったな」

「なんで親父、年下なのにタメなんですか?」

昔のことを思い出すようにパパは話した。

「大志が中3のときに拾ったんだ。
大雨の中傷だらけでな。
親に捨てられたことは知ってるか?」

「はい。」

「行くとこねぇのか?って声かけたら、死にそうなくせに、なんだお前?話しかけてくんなよって睨みながら言われてな。
まぁそっからいろいろ話して拾って龍王に入ったんだ。」

「そうなんですか…」

「あいつ、龍王の頭って知っても態度変えねぇし、ほんと威勢のいいやつだったよ」

苦笑いするパパ。

それからいろいろ話して龍翔が帰って寝た。


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