龍王



舞が恥ずかしそうに俯く

「やっぱりかぁ。」

菜摘ちゃんが呟いた。

「ママ知ってたの!?」

「昴くんかな?ってなんとなく思ってた。」

「なんで?」

彼方が聞く。

「この頃舞可愛くなったし彼氏でもできたのかな?って。
昴くんと仲良く喋ってたから昴くんかもって思っただけよ」

「ママすごいね。」

「母親だからね。昴くんなら慎も許すと思うから大丈夫よ。」

菜摘ちゃんは笑いながら言った。

丁度、昴としんちゃんは仲良く喋りながら帰ってきた。

昴の頬は腫れてる。

「パパ殴ったの!?」

「あぁ。報告が遅かったからな。でも一発しか殴ってない」

「帰ってきたことだし、部屋割りするぞ。彼女いねぇやつ集まってやれよ」

みんな集まる。

昴は行かないから許して貰ったんだと思う。

4人部屋だからとりあえず2人セットになる。

そっからくじ引いて番号が同じ人と一緒の部屋になる。

「絵里ちゃん。何番?」

「2番だよ。美華は?」

絵里ちゃんはたっくんの奥さん。

「5番!違う部屋だね」

「あ、俺ら5番」

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