龍王



「あ、あそこだよ。」

ここは老舗の店が多くて古い感じの建物ばかり。

歩いていると、

「あ、美華ちゃん。今年も来てくれたのかい
ん?そこの男の子は初めて見る顔だねぇ」

駄菓子屋のおばあちゃんに声をかけられた。

「うん。久しぶり!
龍翔って言うの。あたしの彼氏」

龍翔が頭を下げる。

「そうかい。二人とも楽しんでってね」

お菓子をくれた。

おばあちゃんに手を振り歩きだす。

おばあちゃんの様にいろんな人が声かけてくれた。

「いろんな人と仲いいな」

「みんな覚えてくれてるの。いい人達ばっかだよ」

「そうだな。」

笑いながら頭を撫でてくれた。

「もうそろそろ戻るか」

また来た道を戻る。

「おかえり。楽しかった?」

「うん!まんじゅう屋のおじちゃん舞がいなかったからさみしがってたよ。
これおじちゃんから」

「ありがとっ!」

預かっていたまんじゅうを渡した。

〜〜♪〜♪〜

「もしもし」

「いつもの空き地来い。
バーベーキューの用意するぞ」

「わかったよ!」

電話を切る。

「かず兄がバーベーキューの用意するから空き地こいだって」

「行くか」

4人で空き地に向かった。
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