龍王



ため息をついてるとギャルの女たちがあたしの前にきた。

「お前龍王のなに?」

リーダーっぽいやつが話す。

「あんたに関係ある?」

「何様なの!?
お前なんか遊ばれてるだけなんだから。
すぐ捨てられるわよ!」

「そのまま返すよ。
あ、もう捨てられたあと?」
くすくすと笑ってやった。

それに怒ったのか顔を赤くして手を上にあげた。

「はいー。そこまで」

声をしたほうを見ると昴がいた。

「昴くん…」

女は手をさげた。
だが勝ったようにあたしをちらっと見た。

「ねぇ、昴くんなにこの女?
なんでこんな女に構うのー。
利沙のほうがいいでしょ?
また抱いてよ」

利沙って言うんだ。
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