龍王



悠人 Side

最近あの女がいつもいる。

なんも知らないような顔して笑ってやがる。

「いらつく…。」

屋上にも溜り場にもあまり行かず、視聴覚室にいた。

あの女が媚売ってこないのもわかってる。
だけど裏切られるんじゃねーかと思って戸惑ってる自分がいた。

トイレに行こうとしたらケバイ女と男数人に連れらてくあいつがいた。
たぶん意識はない。

そして空き教室の中に入っていった。

「マジかよ…。」

あいつが襲われるなんて目に見えてる。

どうすりゃあいいんだ。

あいつじゃなきゃほかっとっくのに。

しばらく隠れて見てると男達が出てきた。


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