龍王



あたしは正直話聞いててもつまんなかった。

ルートの話だとか警察の話とか。

アイス食べながら漫画をずっと読んでた。


「起きろっ!」

「んっ…かず兄まだ寝る…」

「和也さんじゃねぇし。
起きろって!」

「あれ…ゆっくん?」

あれから寝ちゃったんだ。

携帯を開くと11時。
みんなからの不在着信がいっぱいだった。

「初代が迎えに来てる。」

ドアが開く音がしたら、パパと龍翔がいた。

「帰るぞ」

「パパ迎えに来たの?」

「龍翔から連絡あってな。近かったから来た」

なるほど。だから不在着信も9時頃でぱったりなくなってたんだ。

「ありがとね。龍翔。」

「あぁ」

「じゃあ行くわ。
ありがとな、龍翔。」

「大丈夫っす。
お疲れさまです」

みんなとバイバイしてパパの車で帰った。


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