─君は輝く空の上─
彩は俯いた。




「私の事、嫌いでしょ?」


なんだよ、その質問。




俺は彩が好きで付き合って、嫌いになって別れた。


だから今は嫌い。




『そうだけど』


「わかった。私もう朱蓮には近づかない。あの日はごめんなさい」




彩は深く頭をさげた。



その時、涙がこぼれた。



泣いてるんだな。彩。



『ごめんな?彩…俺から告っといて、別れよって言って』




俺は彩に悪い事をした。



彩の気持ちを考えなかった。自分の事しか考えなかった。



「うん…辛かった、でも、朱蓮は悪くない!!私が全部悪いの」


『彩…──』



彩は涙が沢山流れてる顔をあげ、笑った。



「じゃあ、バイバイ…さようなら」




彩はそう言い残して、立ち去った。



-朱蓮side- END
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