─君は輝く空の上─
病室前に着いて《ガラッ》と、ドアを開けた。



「朱蓮!」



また窓の外を見ている。


いつもいつも───。


どうしてなのかわからないけど…。




『花音!って雪髪に積もってんじゃん』



笑いながら私の髪を暖かい手で雪をはらってくれた。


「ありがとう」



『寒いのにいつもごめんな』




そんな、私が勝ってに来てるのに。




「私こそごめんね。毎日来て。迷惑だよね」




私、毎日毎日きて、すごく迷惑だよね。




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