─君は輝く空の上─
『か、のん』



やっと起きたみたい。



「ぐっすり寝てたよ」



『ごめん』



「いいよ♪朱蓮は誤らなくて」



誤ってばっかりだもん朱蓮。


私が全て悪いのに。



「どうして私、あの時『花音、気にすんな』



「だって、朱蓮の寿命が…」


また一つ、また一つ、涙が流れた。



『花音…』



なに泣いてんだろ私。



「どうして、神様は朱蓮を選んだんだろ。私を選べば良かったのに。」



神様なんて大嫌い!!




『でも、俺はその限られた1日、1日を悔いなく生きる…あと1ヶ月で俺は居なくなるけど…─』





その言葉が胸に響いた。





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