─君は輝く空の上─
─朱蓮side─


やっと丘に着いた。


「きれー」


花音は遠くを見つめてる。



これが最後だろうな…


2人でここにこれるの。


もう、俺が外に出れるのは、今日で多分最後だろな。



『なんかここに来たら、嫌な事全部忘れられる』



この丘は、遠くの空や町、全てがはっきり見える。




「私も!」



花音は笑顔でこっちに振り向いた。




ぅ!


なんだこの痛み!!



俺はその場に倒れた。



「朱蓮!!」



『はぁ、はぁ、はぁ…』



心臓が強く痛い。



「救急車呼ぶからまってて」



花音は携帯をとりだし、救急車を呼んだ。




だめだ…今回のはマジでヤバイ。



『はぁ、はぁ、ごめん…な…』



「朱蓮何も言わないで」



花音は黙って、俺の背中をさすってくれた。




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