─君は輝く空の上─

「朱蓮以外の彼氏なんて作れないよ…つくれるわけないじゃん」


それでかっこつけたつもりなの?

でも、この手紙、涙の後が残っているのがわかる。


泣いてたの──?


私はそっと手紙を封筒にしまった。



そして、日記を手にとり、1ページ目を開いた。



4月6日:

今日は高校の入学式だった。
隣の女、意外と面白そうなやつかもな。


「意外って…」


そして何ページも読んだ。



6月11日:

また今日も発作が起こった。
苦しい。
どうにかなんねぇのかよ…


─────────────────

8月24日:

もうたえられない。
死にたい。

─────────────────

10月12日:

花音最近、ずっと無理して笑ってんな。
どうしてだ?






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