─君は輝く空の上─
「朱蓮治ったの?」



朱蓮の顔をのぞきこむように言う私。


『あぁ…』


「良かった」




俺は嘘をついた。




本当はまだ治っていない。



今でも、たまに、心臓が痛く感じる。



嘘をついたわけは、花音を心配させないため。



花音は俺に元気をくれたから。



でも、できれば、嘘をつきたくなかった。




でもこうするしかないんだ。



俺は自分にそう言い聞かせた。



『ありがとな?見舞い』


「いいよ!あれくらいして当然!」



笑顔で言う花音…



優しい笑顔だ。



『そうか?』


「だって、と、友達だもん!」



そうだな。


初めて友達になったの花音だよな。



初めて会った時はきつい事言ったけど…



あの自分を後悔した。



『そうだな』





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