この想い届け
・・・・・・ってちょいちょいちょい。
『あたし頑張って勉強教えます!』
なんて宣言しちゃったけど・・・
いや、なんかノリで言っちゃった?ていうか・・・
あたし無理!
絶対無理!!
だって、だって・・・
好きな人と1週間ずっと放課後一緒にいるんだよ!?
授業中前に大地くんが座ってるだけでドキドキするのに・・・
話しかけられただけでドキドキするのに・・・
笑った顔なんて見たら、もっとドキドキするのに・・・
放課後一緒にべ、勉強するだなんて・・・
心臓いくつあってもたりないよ!!
「じゃぁ、今日からよろしくな」
教室から出て行こうとする石ちゃんと目が合う。
口ぱくで『がんばれ』
石ちゃん、もしかして・・・
あたしの気持ち気付いてる!?
こうしてあたしと大地くんの、
放課後勉強会が始まった―――
まさかあんなことが起きるなんて・・・
今のあたしには想像すらできなかった。
あの時あたしは改めて実感したんだ。
あたしってバカだなって。
バカすぎるなって。
所詮あたしは地味女なんだよ・・・